ベジタブルキッチン寿限無
令和2年4月オープン。鳥栖市大正町に店を構え、ジャークチキン、フォーなどの多国籍料理を食べられるお店である。テーブル席6席、カウンター4席の小さなお店は、オーナーの田代康介氏(26歳)が調理から接客まで一人でこなす。 心地よいレゲエの音楽が流れる店内は、スパイスの香りとともにアフリカの楽器や雑貨が並び、オーナーの趣味が垣間見られる。そんなオーナーの内側に迫る。
人とコミュニケーションをとるのが好きな幼少時代
オーナーは、子どものころから、野球、ラグビー、少林寺拳法、水泳、いろんな習い事を経験。ただ、あくまで、「やらされていた。」と話す。何をやっても楽しくない、楽しくないから続かない。そんな幼少期だったが、一方で人とコミュニケーションをとることは好きで、学校の帰りの時間に漫才を披露するなど「人を笑顔にすること」に命を燃やしていた。
いろんな世界を見たかった
中学卒業後は料理の道を志し専門学校卒業後、フレンチ料理店で2年間勤務、料理の基礎を学んだ。その後は、「いろんな世界を見てみたい」と、沖縄県座間味島で2か月キャンプ(!)をしたり、東京へ出て「夢でうなされるレベルで汚いシェアハウス」で暮らしたりと、各地を転々と旅をした。(この辺りは長くなるので省略するが、面白い話が聞けるので直接オーナーに聞いてみてほしい。)「特に何かをしたいと思って、というのはないですね。いつも流れに身を任せるタイプなので。(笑)」とオーナーは笑いながら語る。福岡へ戻ってからは知り合いのベトナム料理屋で勤務。エスニック料理の世界に魅力を感じ、現在の多国籍料理につながる料理を身につけていく。
自分の手で一から作ったものを食べてもらいたい
ベトナム料理屋時代に結婚、子どもを授かったのをきっかけに、妻の実家のある鳥栖へ引っ越し、福岡県の大手のフードサービスに勤務。これがオーナーの転機となる。「ただ既製品を温めるだけ」の料理を提供する毎日に疑問を持ち、料理への情熱が湧かなかったという。次第に「自分が一から作ったものを食べてもらいたい」という想いが強くなり、起業を決意する。
地元である福岡県ではなく鳥栖市での開業を選んだ理由は「毎日、福岡―鳥栖を通勤していて、鳥栖がどんな街なのか、どんな人が暮らしているのか全然知らない。住んでいる街を知らないのは面白くないなと思った」と話す。
地元である福岡県ではなく鳥栖市での開業を選んだ理由は「毎日、福岡―鳥栖を通勤していて、鳥栖がどんな街なのか、どんな人が暮らしているのか全然知らない。住んでいる街を知らないのは面白くないなと思った」と話す。
オープンして2日後にコロナでの時短要請
予定より長引いた改装を終え、やっとの思いで令和2年4月5日にオープン。しかし、このころの日本は新型コロナウイルスの感染が徐々に拡大していた。そしてオープンの2日後の4月7日、佐賀県で初めての時短要請が発令される。「この時期は結構大変だったかなと思います。『オープンしました!ぜひお店に来てください!』っていう、当たり前の宣伝ができなかった。でも、逆にテイクアウト需要が爆発的にあったので、近くに住んでいる人にお店を知ってもらうという点では、割とよかったのかなと、今では思います」と振り返る。
マイナスをプラスにとらえて、客との出会いを大切にしているオーナーだからこそ、この危機を乗り越えられたのかもしれない。
「お店をやっていて一番良かったなと思うのは、やっぱり、お客さんとの出会いですね。いろんな人とのいい出会いがたくさんあって、皆さんに支えられて、無事2周年を迎えられたと思います。」
マイナスをプラスにとらえて、客との出会いを大切にしているオーナーだからこそ、この危機を乗り越えられたのかもしれない。
「お店をやっていて一番良かったなと思うのは、やっぱり、お客さんとの出会いですね。いろんな人とのいい出会いがたくさんあって、皆さんに支えられて、無事2周年を迎えられたと思います。」
こだわりは「手づくり」と「オリジナル」
寿限無の一押しはジャークチキンとフォー。「ベジタブルキッチン」という名前の通り、野菜がふんだんに使われているのも特徴だ。ジャークチキンに使用する鶏は育成期間に抗生物質を使わない「骨太有明鶏」を使用し、スパイスもオリジナルで調合。下味のつけ方にもこだわったジャークチキンは「本場の味の再現」ではなく「寿限無のオリジナルの味を楽しんでほしい」と話す。
看板メニューの鶏と野菜のフォーは、完全に無添加。一から丁寧にひいた出汁は化学調味料では出せない優しい旨味が特徴で、老若男女問わず人気の一品だ。
今後の展望については、「いろいろやりたいことはあるけど、悩み中です。僕のスタンスはいつも、流れに身を任せて、なるようになる、って感じなので。」と笑った。
看板メニューの鶏と野菜のフォーは、完全に無添加。一から丁寧にひいた出汁は化学調味料では出せない優しい旨味が特徴で、老若男女問わず人気の一品だ。
今後の展望については、「いろいろやりたいことはあるけど、悩み中です。僕のスタンスはいつも、流れに身を任せて、なるようになる、って感じなので。」と笑った。
オーナーのスキ!
田代康介さん
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Q.鳥栖の行きつけのお店・スポットは?
てーるらーめん
レゲエがかかっている雰囲気が好き -
Q.休日の過ごし方
流れに身を任せています(だらだらするときも家族で出かけるときもある)
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Q.趣味・集めているものなど
アフリカの楽器(アサラトなど)
謎の楽器がリサイクルショップに売ってあるとつい買ってしまう。
☆基本情報
事業所名 | ベジタブルキッチン寿限無 |
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業種 | エスニック料理 |
住所 | 佐賀県鳥栖市大正町771-16 |
TEL | 0942-80-8023 |
WEB | https://jugemu0405.thebase.in/ |
SNS | https://www.instagram.com/jugemu_ponpoko/ |
座席 | テーブル席6席、カウンター4席 |
店休日 | 月曜日・不定休 |
営業 | 平日 18:00~23:00/土曜日 12:00~2:00/日曜日12:00~18:00 |
備考 | テイクアウトあり 土日は昼のみもできます |