Pua Manu (株)nirai kanai

鶴田さんは幼少のころに鳥栖市へ転居。それ以後ご主人の転勤で、数年他県で暮らすほかは根っからの鳥栖市民だ。鳥栖西中から鳥栖商業へと進学し、部活は陸上部に所属。もともと「負けず嫌いな性格」なうえ、「やりたいことはとことんやるタイプ」とのことで、長距離選手として毎日部活漬けの日々だったという。
20代も自分のやりたいことを求めて、色々な経験をした。高校時代から好きだったスポーツに関わる仕事を求めてスポーツ店で働いたり、お菓子を作るのが好きだったこともありケーキ屋に勤めたこともあった。20代は「打ち込めるものを探していた時期だった」と話す。

その後20代で結婚。出産に伴い専業主婦になったが、夢もやりたいこともない毎日に悶々としていた。「何か打ち込めるものをやりたい」と考えていたあるとき、1人の外国人の化粧品の営業マンが家に訪ねてきたという。その時、彼女は「商品がどうのより、なんで外国人が化粧品の営業できるのかが気になった」と話す。カタコトの外国人ができるんなら自分もできるんじゃないかと、化粧品販売員としての道がスタートする。

化粧品販売員として軌道にのり、自分のお店を持った矢先、新型コロナウイルスが発生。外出が極端に制限され、積極的な営業活動ができない中、「このままでいいのか」と思い立ち、会社設立を決意する。事業者への救済であった「持続化給付金」も追い風となり、プライベート脱毛サロン1号店「PuaManu」をオープンさせる。化粧品販売をしていたため、人に触れることには抵抗がなく、脱毛サロンは今後成長していく分野だと思い、この業種を選択したという。

お店のコンセプトは、「また行きたくなるサロン」。お店の癒される空間、雰囲気はもちろんだが、高い技術力はお店のウリだ。光脱毛とwax脱毛を併用することで毛根から照射が可能となり、よりキレイな仕上がりになるという。勤務するスタッフは専門の資格をとっており、お客さまの求めているものに応えられるよう、丁寧にカウンセリングを行う。
「施術で結果を出すことが選んでもらえる理由」だと彼女は話す。お客様が家族や友人を紹介してくれることも多いのは、施術に満足している証拠だ。
施術後には次回の予約を抑えることもでき、脱毛サロンによくある「予約がとれない」状況を作らないようにしているという。

鶴田さんは今後、佐賀市内に直営店をオープンさせた後は、フランチャイズ化を計画している。そのほかにもチーズケーキ屋や、レストランなど、やりたいことは多岐にわたる。また、自分の起業・経営の経験を活かし、「ワクワクアドバイザー」として起業を目指す人のアドバイスを行うなど、精力的に活動を行っている。壁を作らずなんでも話してくれる彼女だからこそ、お客様も安心して悩みを打ち明けてくれたり、「こんなことしたい」と相談してくれるという。
「今は高校の部活より頑張っています。いつ死んでもいいってくらい」と彼女は笑って話す。精力的に活躍するオーナーから今後も目が離せない。